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機能解剖 |
骨盤は、対称にある一対の腸骨と五つの仙椎が癒合してできた仙骨とで構成されており、それらの三つの骨左右の腸骨と仙骨は仙骨と腸骨がつくる二つの仙腸関節と腸骨が前面で連結している恥骨結合で構成されている。 |
骨盤の男女差 |
女性の骨盤は幅広く、より開いて見えるまた、骨盤上口は大きく、より広く開口しており左右の坐骨結節間は遠くなっている。 |
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骨盤を構成する仙腸関節は、強靭に外力に抵抗する力をもっており、仙腸関節の傾きは、骨盤の安定に重要な要素です。
しかし、仙腸関節面の形状は耳介状の面をもち、個人差が非常に大きい為、左右の仙腸関節面が形態的に異なることが多く、仙腸関節がより垂直に近かったり、非対称である場合、仙骨から腸骨に直接連結する筋肉はない為に、その安定は靭帯にすべて負うこととなる。
さらに、女性の場合妊娠分娩による関節面の離開を受けやすいので、出産後に骨盤が不安定な状態になることが多いのが特徴。 |
仙腸関節の靭帯 |
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前面より |
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恥骨結合の靭帯 |
恥骨結合 |
恥骨結合は、最小の動きしかない軟骨性関節(半関節)で、関節周囲の靭帯は強靭であり恥骨結合は、最小の動きしかない軟骨性関節で、関節周囲の靭帯は強靭であり簡単には脱臼しない関節にしてある。
しかし恥骨結合は、出産時にホルモンの作用により靭帯は緩み亜脱臼した状態となり骨盤が歪む大きな原因の一つである。 |